妊娠中に電マやバイブは使って大丈夫？胎児への影響と安全に使う方法を解説

妊娠中でもムラムラしてオナニーしたくなることはあるものです。しかし、お医者さんや看護師さんであっても質問するのは恥ずかしいという人もいるでしょう。

本記事では、「妊娠中にラブグッズを使ったら赤ちゃんに影響があるのか」「妊娠中にオナニーしてもいいのか」について解説します。電マやバイブ、ローターを安全に使用する方法も紹介するので、オナニーをしたい妊婦さんはぜひ参考にしてください。

早速、「妊娠中にラブグッズを使用したオナニーができるか」についてみていきましょう。

医学的には、妊娠経過に問題がない妊婦さんがオーガズムを得ることで胎児の発育に影響したり早産したりするリスクはほぼないと考えられています。妊娠中であっても性欲を感じる女性は多く、電マやバイブ、ローターなどを使用したオナニーをしても問題ありません。

とくに妊娠に気が付いていない妊娠初期にラブグッズを使用していた場合は、不安が大きいでしょう。オーガズムによる子宮の収縮で流産を引き起こす可能性は完全には否定できないものの、健康的な妊娠経過の場合であれば、何らかの悪影響が出るリスクは低いといえます。

現在の妊娠経過に問題がないようであれば、必要以上に心配してストレスを感じる必要はありません。

ただし、医師からセックスを止められている場合は、オナニーも控えるようにしましょう。

女性がオーガズムに達すると子宮が収縮するため、お腹に張りを感じることがあります。健康的な妊娠経過の妊婦さんであれば問題ないのですが、母体や胎児に何かしらの異常がある場合は、子宮を刺激することで流産・早産のリスクが上がるおそれがあります。

不安な場合は医師に相談するのが1番です。しかし、聞きにくいという場合は、少なくとも下記のようなケースでは、ラブグッズを使うことはもちろん、オナニーやセックスをするのも控えてください。

• 医師から安静にするよう指示がある場合
• 切迫流産や切迫早産の可能性が指摘されている場合
• 過去に流産または早産を経験したことがある場合
• 双子・三つ子などの多胎の場合
• 羊水の漏れがある場合
• 羊水過多症・羊水過少症の場合
• 子宮頸管無力症の場合
• 前置胎盤など胎盤位置の異常がある場
• 原因不明の出血や痛みがある場合
• お腹の張りを感じられる場合

妊娠中に性欲を感じてセックスやオナニーをしたくなる女性は珍しくありません。また、それについて医師に相談する妊婦さんも多くいます。母体のストレスや不安が赤ちゃんの成長に悪影響を与えることは分かっているので、何かあればやはり医師に相談してすっきり解決するのがおすすめです。

妊娠が安定していれば、ラブグッズを使ったオナニーは基本的に問題ないものの、全く配慮が必要ないわけではありません。

ここからは、妊娠中にラブグッズを安全に使うための方法を紹介します。

一般的な電マバイブ、ローターを使用してクリトリスを刺激する場合、振動の強さはとくに気にする必要はありません。外部からの刺激なので、製品の説明書に記載されている範囲での使用であれば、子宮や赤ちゃんに影響することはないといえます。

膣に挿入したい場合は、入口付近に留めてください。

健康な妊娠経過であれば、推奨はされていませんがセックスも認められています。胎児は子宮の中で羊水によって守られているため、膣へのラブグッズや性器の挿入が直接的な影響を与えることはありません。

ただし、さまざまなリスクを考えると、子宮周辺は刺激しないほうが安心です。膣に挿入したい場合は奥まで入れず、入口付近のみに留めましょう。

妊娠中は免疫力が下がる傾向があります。そのため、使用したラブグッズは衛生面に配慮してお手入れ・保管しましょう。使用する前・使用した後のお手入れは、製品の説明書通りに行ってください。専用のクリーナーも市販されているため、活用するのもおすすめです。

アルコール消毒をする場合、しっかり乾燥させないまま使うと、陰部が荒れたり沁みたりする原因となるため注意が必要です。アルコール消毒をしたい場合は、使用後のお手入れに使うのがよいでしょう。

そのほか、手を洗う・爪を切るといった、手指の衛生面についても気を遣うことが大切です。

妊娠中にラブグッズを使用する場合、下記のような点についても注意が必要です。

使用中に違和感やお腹の張りを感じたときは、ただちに使用を中止してください。しばらく安静にして悪化しないか様子をみましょう。とくに妊娠初期は流産が起きやすい時期です。無理のない範囲で性欲やストレスを発散していきましょう。

なお、結果的に流産してしまっても、自分を責める必要はありません。妊娠初期の流産は大半が胎児の遺伝子異常で、多くが成長できないことが受精の段階で決まっているのです。安静にしていても流産を防ぐことは難しいため、流産してしまったからといってお母さんが後悔したり自分を責めたりする必要はありません。

直接的に影響があるわけではありませんが、長時間のオナニーは避けるようにしましょう。

妊娠中は週数を問わず、激しい運動は禁物とされています。どの程度の体勢でどのようなオナニーするのかにもよりますが、オナニーで心拍数が上がると赤ちゃんにも負担がかかります。また、一時的にでも無呼吸になると血圧が高くなります。血圧は、分娩時・産褥期の脳卒中のリスクにも繋がるため、母子ともに影響があります。

オナニーをするときは、長時間の運動に当たらない範囲で行ってください。そのほか、お腹に負担のかかる体勢や立ちっぱなしの状態が続かないよう注意しましょう。

性行為ではないので性感染症・性病といったリスクはありませんが、コンドームを使用したほうが衛生的です。とくに、膣内にラブグッズを挿入する場合は、炎症や痒みが発生することがあります。

ラブグッズを衛生的に使用・保管しているつもりでも、妊娠中は無用なトラブルは避けたいもの。免疫力が低下している妊婦さんは、カンジダにもかかりやすい状態にあるため、コンドームの使用をおすすめします。

夜寝る前にオナニーをするという女性は多いものです。オナニー自体は胎児に影響しなくても、生活習慣の乱れや睡眠不足は悪影響を与えます。オナニーに没頭して、あまり夜更かしをしてしまわないよう注意してください。

また、オナニーに夢中になってお腹を冷やしてしまうのも禁物です。妊娠中は自律神経の乱れやすく、血流も悪くなる傾向があります。妊娠中は体、とくにお腹を冷やさないよう冷え対策も忘れず行ったうえでオナニーを楽しみましょう。

そうは言っても、ラブグッズを使ったオナニーは心配な人も多いでしょう。それでも性欲を感じたり、ストレス発散はしたいですよね。

この場合は、ラブグッズを使わず、手を使ったオナニーがおすすめです。ラブグッズは手でするオナニーよりも刺激が強くなります。手であれば、強さの調節もしやすく、指を膣に入れても誤って子宮口まで挿入してしまうリスクもないので安心でしょう。

妊娠中にラブグッズを使いたいという人向けに、妊娠中でも使いやすいおすすめの電マを6つ紹介します。ローターは小さすぎて手が届きにくく、バイブは挿入を目的としているため、外部から刺激を与えられる電マの使用がおすすめです。

続いては、オナニーするときにラブグッズと陰部の摩擦を軽減してくれるローションを紹介します。ローションの使用は必須ではありませんが、妊娠中は陰部もよりデリケートな状態になっているので、摩擦で傷ついたりすることがないようローションの使用がおすすめです。

最後は、ラブグッズを衛生的に使用するために便利なグッズクリーナーを紹介します。丸洗いできる電マやローターは少なく、ローションや体液が残っていると雑菌が繁殖する原因になってしまいます。清潔さを保つためにはグッズクリーナーの使用も検討してみましょう。

今回は、妊娠中のオナニーやオーガズムが胎児に影響があるのかについて詳しく解説しました。妊娠経過が良好で母子ともに問題がない場合は、たとえ妊娠初期であっても電マなどのラブグッズを使ったオナニーは問題ありません。

ただし、オナニーをするときは、ラブグッズの使い方やお手入れに配慮が必要です。また、オナニー中に違和感やお腹の張りを感じたらすぐに中止して、心配な場合は医師に相談しましょう。

妊娠中はストレスとの戦いです。元気な赤ちゃんを産むためにも、オナニーで上手にストレスを発散しながら、無理のない妊娠生活を送ってくださいね。