バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「はじめてのバイブ W-タッチ」
みなさん、「大人のデパート エムズ」上ではあけましておめでとうございます! 今年も楽しいグッズで気持ちいい一年を過ごしましょう~。2017年末に古い古いバイブを一気に処分しました。ずっと取っておきたい気持ちもあったんです。とっくに廃盤になっているものも多くて資料的価値があると思ったから。でも現在と違ってシリコン製のバイブが少なかった時代のものも含むので、劣化しているのです。油が染み出したり、縮んでしまったり。
かつては愛用していたバイブたちなので、そんな姿を見るのはちょっと物悲しくもありましたが、シリコン製でもお手軽価格で手に入れられるようになった、現代のバイブ事情を、むちゃくちゃありがたく感じましたね!
「はじめてのバイブ W-タッチ」を試します
※販売終了
私がバイブを買い集めはじめたころ、バイブの素材に「よし悪し」があるなんて、まったく知りませんでした。アダルトグッズのショップもいまほど作り込まれておらず、バイブレーターについての情報はほとんど得られなかったのです。
すでにスウェーデンのLELOや、ドイツのファンファクトリーは数が少ないながら日本にも上陸していたので、シリコン素材バイブのよさは知っていました。粘膜にやさしくて、衛生的で、メンテナンスも簡単。そのうえ経年劣化もしにくいのが特徴です。
でも……高かった!!! どちらもいまでもバイブ界の“高級ブランド”ですが、当時は希少といっていいほど種類が少なかったので、おいそれと手が出ない代物でした。 しかし、時代は変わりましたね。
「バイブ、使ってみたい!」と女子が思ったとき「最初に何を買うか」が、問題です。 店頭にいっても色とりどりのバイブが山のように並んでいるし、ネットショップでも商品をどう絞っていいか検討もつかない。サイズは明記してあるし「小さめ」などジャンル分けしてあるところもあるけれど、●センチといわれたところで、それって本当に小さいの……? そんな混乱に陥るでしょう。私がバイブを使いはじめたときもそうでした。
そんな人の前に「はじめてのバイブ」という商品名のバイブレーターを差し出されたら? わかりやすい商品名に、思わず手が伸びちゃいますよね!
以前、この連載で試した「P.S.パリススタイル」(写真上)のほうがよほど小さくて、細くて、入りやすそう! 私もつい“初心者向け=小さめサイズ”と思ってしまうのですが、事はそう単純ではないようです。
このバイブを眺めていて、ひとつ思い出したことがあります。 私もバイブを買いはじめたとき「小さいかどうか」はあまり気にしていなかった、ということです。 極端にビッグサイズのもの……つまり男性のリアルなサイズからほど遠いものでなければ、挿入はできると思っていました。だから、「慣れないうちは小さいものを」とは特に思っていなかったんですね。
その後、いろんなバイブを試してきてひとつの結論にいたりました。はじめてのバイブは「印象」で決めていいのではないかと。
サイズなどのスペックを見たところで、よほど慣れた人でないとそうそう想像がつきません。店頭で買うのであれば、サイズを確認できますけどね。 でも「●センチ以下なら、初心者向け!」と紹介されていても、ぱっと見て明らかに小さくても、デザインとか安全性とかに引っかかりを感じると、そのバイブは「受け入れにく」くなると私は思います。
究極のことをいうと、はじめてのバイブは第一印象で気に入ったもの! そのほうが心理面でのハードルが下がり、受け入れやすいように思うのです。
その点、この「はじめてのバイブ」は好感度抜群ですよね! やわらかなピンク、気持ちいいい肌触り、そしてシリコン素材ならではの安全性。 全体から醸し出されているソフトな印象は、たしかにビギナー女子にも警戒心は抱かせないでしょう。
これこそがきっと、「はじめて向きバイブの特徴」ですよね。“身体が受け入れる”って理屈じゃないところあります! 自分が「これよさそう」「なんかやさしそうな雰囲気だな~」と思うのを手に取ったほうが、難易度は下がると思うんですよね。まずは気持ちの受け入れ体制を整えてから、試してみましょう!
「はじめてのバイブ W-タッチ」を試しました
「はじめてのバイブ」はシリーズ展開していて、ほかにローターや一本型のバイブがラインナップされています。「W-タッチ」はそのなかでも、最も上級者用といえるかな。
バイブが最も挿入しやすいのは、流線型。先端が細くて、なだらかに太くなり、あとはまっすぐ一定の太さになっていくもの。 このバイブも先端はそれに相当する……のですが、根本に向けて再びなだらかに細くなっていきます。私はこれを「頭でっかちタイプ」と呼んでいます。 頭でっかちタイプは、挿れやすいといえば挿れやすい。そして、ちょっとやそっとじゃ抜けにくい。それによって何が起きるかというと……。
バイブをズボズボ抜き差しする男性、よくいますよね。 アレ絶対やめてほしい。 大事なことなので、このブログでも何度も書いています。 まじで、やめて。
女性としては、自分のペースじゃないのにズボズボやられたら痛いんです。だからまずは、女性に自分で抜き差ししてもらうのがポイント。
「このくらいの速さですればいいのか」「あんまり深く突き刺しちゃいけないんだな」っていう、加減がわかるから。
興奮状態にある男性は、こういう大事なことも忘れちゃうから困りモノ。 だけど頭でっかちバイブは、そんなに簡単に抜き差しできないんです。だから、激しくズボズボもできないんですよね。 それでも無理にやろうとするとかなりの苦痛を感じる女性も多いはず。そんな輩は蹴り飛ばしてヨシ! です。
さて、私もすっぽり挿入してみました。 頭でっかち系のバイブは、「格納している」感があります。膣がぎゅーっとバイブを締め付け、しっかり固定していて、ちょっとやそっとじゃバイブを逃さないぞという意志を感じます。
こうなってから手で小刻みにバイブレーションさせたり、奥を軽くノックするように押し込んだりするのが正解。ぎゅーっとなっているので、ちょっとの動きが激しい刺激になるんです。軽く揺さぶったり、クイクイッと上の壁に押し当てるようにしたり……どれも軽~くですよ、軽~く。
もっと大きなサイズだと、膣がバイブで外に押し広げられているような感覚になります。これはこれで刺激になり、「膣がバイブでいっぱいだよー!」と気分も盛り上がるのですが、「W-タッチ」のサイズだと逆に締め付けるんですね。バイブそのものに慣れてきたら、その違いもぜひ試してみてください。
振動パターンはなんと30種類! 正直、こんなにパターンはいらないですよね。だって、気持ちいいパターンを見つけても「何回ボタンを押したら、このパターンになるか」なんて覚えてられないし。振動の強さは強中弱の3段階+リズムパターン3種ぐらいあれば十分なんじゃないかなと思っています。それよりも、さっき書いたように自分でいろんな角度に押し当てたり、揺らしたりしたほうが感じる場所を見つけやすい! バイブの持っているポテンシャルを最大限愉しむのもひとつの方法。でも、自分の手で開発したほうが感じ方の幅は広がるよ! ……というのが、私の持論です。
先ほど「初心者向けかどうかは、大きさなどのスペックで決まるものではない」的なことを書きましたが、それでも初級者にあんまり向いていないと思われるスペックはあります。 それでいうと「W-タッチ」は頭でっかちタイプなので、厳密にいうと“はじめてのバイブ”というのはハードかなぁ。もちろん、人によるとは思いますけどね。
「はじめての」シリーズのローターとか一本型バイブとかを順に使い、そのうえで「はじめてのクリバイブ付きバイブ」としてW-タッチを使う……というのならアリかもしれませんね! 振動の気持ちよさに慣れてから、のほうがよさそう。 初級者から中級者への橋渡し的一本としてオススメしたいです。
レビュー商品
※販売終了
レビュー項目 | 点数 |
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コスパ コストパフォーマンスです。 |
4.0 |
形状・素材 女性に優しい形状か、身体に安全な素材かを評価します。 |
4.0 |
動き 快感を上昇させる動きかを評価します。 |
4.0 |
使いやすさ お手入れのしやすさを含めた評価です。 |
4.0 |
静音性 振動の強さをMAXにした時の大きさです。 |
4.0 |