初心者カップルのためのソフトSM講座 縛られて結ばれて「年初め。しっぽりと和風SMはいかが?」
SMというと、皮やエナメルのボンデージスーツや乗馬ムチ、金属製の拘束具といった西洋的なイメージがある一方で、麻縄で縛られて、和室の鴨居に吊るされている着物美女の姿、という姿も浮かびますよね。
しかし、いくら日本で生まれ育って、慣れ親しんだ和の文化といっても、今時、鴨居がある家なんて、まずもって一人暮らしのアパートではありえませんし、そもそも、「生まれ育った家にもなかった」っていう人も少なくないと思います。
都内のマンションで生まれたわたしの家にも、和室はあったものの、鴨居はありませんでしたし、着物も、大人になって自分で興味を持つまでは、七五三や成人式くらいしか着る機会もなかったです。
というわけで、西洋風のSMと同じくらい、和とSMのビジュアルイメージも日常からかけ離れたもの。ゆえに「憧れ」には成り得ても、「日常を破られる禁忌」を感じるのは、なかなか難しいかもしれません。
だからこそ、その世界観を上手に演出してもらえると、女性はうっとりとその雰囲気に酔えるという側面もあります。女性ってシチュエーションに気分を非常に左右されやすい性質を持っているんです。
例えばデートでも、値段と美味しさと気軽さを重視する男性とは違って、女性は雰囲気のいいお店に入りたがりますよね。まったく同じものを食べても、雰囲気がいいお店で食べれば美味しく感じますし、安っぽかったり、小汚い店だと全然美味しく感じられない。それくらい女性は環境を重視するんです。
今回は、「和」のシチュエーションの力を借りて、SMプレイをブラッシュアップ。彼女の快感も倍増させちゃうグッズをご紹介したいと思います。
まずは和風でSMをするなら使いたいのが「麻縄」
通常、麻縄は買った後、ケバを取り、自分で煮たり干したりと、「なめす」という行為をして、使える状態にするものなのですが、こちらの麻縄はすでになめし済み。面倒くさい前準備がいらないのが嬉しいですね。
もちろん、その「面倒な前準備」こそが気分を高める前戯になったりもするんですが、仕事が忙しい人も多いでしょうし、一人暮らしの家では、大きめの鍋がない可能性も。そういうことを考えると、「なめし済で売られているものがある」ということは非常にありがたいことだと思います。
もしも使ってハマり、「もっと緊縛を追及したい」と思ったら、次はなめしに挑戦すればいいだけのことです。ただ、いくらなめしてあっても麻縄は麻縄。使い方次第では、靭帯や血管、腱を傷つけてしまう等、パートナーを危険にさらすことにもなり得ます。実際に縛る場合は、専門書を読んだり、プロに教えてもらうなどして、ある程度の基本はマスターして欲しいものです。もちろんのこと、吊りなんてもってのほか。気を付けてくださいね。
お次は「蝋燭」
「そういえば、誕生日ケーキについてたのが、家にあったなぁ」なんて思っても、きちんと専用のものを買ってください。普通の蝋燭じゃ、どんなに気を付けて使っても火傷しますから!
プレイに使用する時は、融点の低い低温蝋燭を絶対にオススメします。低温蝋燭ならば、火傷することはめったにありません(それでも、肌近くから垂らすと火傷することもあるので、ご注意ください)。
それどころか、程よい熱さが気持ちよくもあり、「蝋燭を垂らされて、気持ちが良くなってしまうだなんて、わたしってばマゾの変態……!」と酔える上に、太さ&赤や黒色のそれっぽい見た目も「責められている!」という女性の気分を高めてくれます。シチュエーション演出力においては、誕生日ケーキについている蝋燭とじゃ雲泥の差。というわけで、これもケチらずにご購入くださいませ。
もうひとつ、責め具を加えたいと思った時には、ボールギャグはいかがでしょうか。
和とはちょっとかけ離れますが、トラディショナルという意味と、インパクトゆえのシチュエーション演出力でいえば、やっぱりこのボールのついたギャグをオススメします。涎が流れっぱなしになってしまうところも、女の羞恥心をくすぐり、「恥ずかしいのに……」とより背徳的な気分を高めるのを手伝ってくれることでしょう。
一年の中で一番寒いこの季節だからこそ、しっぽりと和室でSM、いいと思いますよ。お正月は一年の中で最も和を感じる時期ですし。家に畳の部屋がなくっても、和室のあるラブホテルもありますので、たまに気分を変えてみるのはいかがでしょうか。