初心者カップルのためのソフトSM講座 縛られて結ばれて「感覚を研ぎ澄まし快感を高める、目隠しプレイのススメ」

以前、友人に誘われて「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というアクティビティに参加したことがあります。一切の光の遮断された空間を、暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドによって探検するエンターテインメントでして、真っ暗闇の中で土に触れてその手触りを楽しんだり、水の流れる小さな音に耳を澄ませたり、ワインを口に含んでいつもよりも尖った味覚に驚いたりと、普段の「視覚に頼った世界」とは違う「視覚を排除した世界」がどういうものなのかを体験することが出来る試みです。

このアクティビティに参加した誰もが驚いたのは、視覚を奪われた暗闇の中では、それ以外の感覚が「これほどまでに研ぎ澄まされるのか」ということでした。

さて、SMでも視覚を排除する「目隠しプレイ」はメジャーな行為のひとつです。具体的には、目隠しやマスクを使って視覚を奪うことで、そのほかの感覚――味覚、触覚、嗅覚、聴覚が冴え、その結果、身体が敏感になり、わずかな刺激であっても強い快感を感じることが出来る、というわけです。

目隠しプレイのいいところは、痛みを伴わないために、女性側からしても受け入れやすいこと。目隠しされて視界を奪われることに不安を持つことはありますが、Mっけのある女性の場合は、それがゾクゾクして、快感だったりもするんです。

ただし、気にしたほうがいいのは、マスクの着け心地について。筆者の話になりますが、以前、顔のかたちに合っていないマスクをされた時は、始終、そのごわごわ感が気になってプレイに没頭できず、あげく、途中でずれてきてしまい、プレイが不完全燃焼のまま終わってしまったこともありました。

というわけで、目隠しプレイにつかうグッズを選ぶ際に、第一にオススメしたいのは「ずれない」という条件をクリアしたもの。

人気小説から生まれたSMグッズシリーズ。シックな色合いと柔らかなファーで雰囲気を壊しません。さらにムードを求めるならリボンタイプの目隠しもございます。

デザインも上品で、女性が見た時に「げっ!」と思うこともありませんし、耳に掛ける部分がゴムで、フィット感抜群。裏面はファー仕様の柔らかな生地なので、プレイ中に「顔に当たる部分が痛い」というストレスも感じなくて済みます。しっかりとした厚手の生地のため、光が入ってこないところもバッチリです。

またボンテージテープなども、顔の形に合わせてフィットしてくれるので、使いやすいので、オススメです。

静電気で接着するので巻きつけられるのが魅力。手軽に巻きつけ、巻き取れます。はさみでも簡単に切れますが、その際は肌や髪を傷つけないよう細心の注意を払いましょう。

ファンシーな柄で抵抗感は軽め。手枷と目隠しがセットなので、それぞれ単品でも合わせてでもプレイにアクセントが与えられます。

現実には絶対に嫌でも、空想の中では「監禁されている自分」「囚われてお仕置きされる自分」を妄想して興奮するタイプの女性であれば、喜んでくれること、間違いありません。

また、目隠しでセットで使いたいのが、刷毛です。柔らかなフェザーの感触はやさしく気持ちを高めるのにぴったり。目隠し状態こそ真価を発揮する、必携ともいえるアイテム。

よほどくすぐったがりならばともかくのこと、そうでもない場合は、刷毛の刺激ってちょっと繊細すぎるんですよね。なので、普通の状態で「コチョコチョ」とやっても、「くすぐったい!」なかなかセクシーなムードにはなりにくい。しかし、目隠しと併用することで、その威力が初めて発揮されます。男性は、女性に悪戯する楽しさが味わえることと思います。

割れた細い先端が接触した部分により意識を集めます。ピンポイントでも刺激を与えやすいので、目隠しプレイでなくても汎用性の高いローターです。

その際、耳のすぐそばで振動音を聞かせたり、いきなりアソコや乳首を責めるのではなく、首筋やわき腹はもちろん、二の腕や太もも、膝、とあちこちに軽くタッチを繰り返すと、目隠しされている側は、次はどこを刺激されるのかまったく予測がつかないために、「好きにもてあそばれている」というSMらしい快感を得ることが出来ると思います。

初心者にも試しやすいプレイなので、ぜひ、挑戦してみてくださいね!