初心者カップルのためのソフトSM講座 縛られて結ばれて「取り入れればたちまち雰囲気アップ。様々な拘束方法と、それぞれのコツ」
SMのプレイの中でも比較的簡単に出来るのが、手足の拘束です。普段のプレイにちょい足しするだけで、途端にアブノーマルな雰囲気が漂うので、「がっつりしたSMをするぞ!」という気分の日はもちろん、「ちょっぴり刺激が欲しい」という時にもオススメ。
というか、おそらくはこのコラムを読んでくださっている方の中にも、「やってみたことがある」という方は多いのではないでしょうか。けれど、「やってはみたけど、相手のノリがいまいちで……」と、期待通りの反応を得られなかったってこともありますよね。
実は拘束って、一見手軽に見えるものの、本当はものすごく難しいんです。というのも、身体を拘束されることで相手にかかる負担を、拘束する側ってなかなか気づけないんですよね。相手側も「SMプレイだから、こんなものかな……」と無理をしがちで、結果、「あちこち苦しくて、あんまりよくなかった」という思い出だけが残ってしまう。
そういう経験をすると、次から誘われても「ちょっと……」といまいち、気乗りしないことに。より「キモチイイ」を目指してSMプレイをしようと考えているのに、嫌にさせてしまっては本末転倒!
というわけで、今回は拘束グッズを使う上での注意点をあげていきたいと思います。ぜひプレイの参考にしてみてくださいね!
縄・ロープ
SMで「身体を拘束する」というとまず真っ先に縄やロープが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。長さがあるために、自由自在に縛れることに加え、これらを使っての拘束は見た目にも美しく「やってみたい」と考える人も多いと思います。
が、実は縄やロープって、初心者にとっては、扱いがやっかいな代物でもあります。きつく縛りすぎてうっ血したり間違った方向に負荷がかかって筋や腱を痛めてしまったりと、事故に発展してしまうこともあるので、自己流で使用するのは、はっきり言って危険です。
なので、もしも縄やロープを使ってみたいと考えている場合は、縄の扱いが上手な人に教わることをオススメします。縄師や緊縛師と呼ばれる人々が定期的に講習会を行っていますし、そういった情報はウェブで検索するとすぐに見つかりますよ。
縄については実は「縛られてみたい」という女性は多いんです。技術を持った人が縛ると、肉体がぐっと美しく見える上に、「いけないことをされてしまっている」という背徳感や、まるで抱きしめられているような安心感といった「今まで感じたことのない、まったく新しい体験」を得ることが出来る。
女性ってそういう新鮮なスペシャルを味わうことが大好きですから。なんで、縄を習うとモテる……なんていうと、真面目に縄を習っている方たちに怒られてしまうかもしれませんが、縄に興味があったら、しかるべき人について学んでみると人生の楽しみや歓びが増えることと思います。
ボンテージテープ
長さがあるために、縄やロープと同様に自在に相手を拘束することが出来る上に、縛らずとも固定できるので、それほど難しい技術が必要ではないという意味では、とても使いやすいグッズです。比較的安価なのも嬉しいですね。
テープの場合は、見た目がエナメルのようにテカテカとしているのも、フェティッシュな雰囲気でムードが高まります。また、肌にぴったりと張り付く素材のために拘束感も強く、目隠しなどにも使用できます。
使う上での注意としては、テープを面のままで使うこと。捩って細くしてしまうと締まって、肌が血管を傷つけてしまう可能性があるので注意してくださいね。伸縮素材の包帯素も、柔らかな質感が使い勝手がいいですが、どちらにしても気を付けなくてはならないのが、無理をさせないこと。
最初は縛ったままプレイするとなると、ある程度の長時間となるためにだんだんと身体に負担が掛かり始めてしまうので、注意が必要です。
手錠、手枷、足枷
SMプレイ用に特化した手錠や手枷、足枷は、初心者でも安心して使うことが出来ます。特に手錠は「悪いことをして捕まってしまって、罰としてお仕置きをされる」というようなストーリーを含んでいるために、背徳心を掻き立ててくれますし、また、手枷や足枷は、さほど無理なく態勢を固定してくれる上に、「恥ずかしい恰好」になることで、羞恥心を煽ることが出来ます。
ただし、これらのグッズを使う場合でも、特に後ろ手にする場合は、無理が生じがちですので、そのままセックスまでしたい時は、背中ではなく頭の上などで拘束することをオススメします。アダルトな用途として販売されているものは、拘束感はきっちりとありながらも、まわりにクッションやファーなどがついていて、傷が出来たり、跡が残らないようになっているのも、女性からすると嬉しいです。
今回は代表的な拘束具を3種、紹介させていただきました。拘束具って実は家であるものでも代用できるんですが、やっぱり専用のグッズのほうが使い勝手がいいですし、見た目も「それらしい」という意味でテンションがあがります。なのでぜひ、「これから挑戦してみよう」という人は、試しにひとつ、きちんとした拘束具を買って用意することをオススメいたします!