バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「ブラシヘッドバイブレーター」

女性は一日のうちに何度も「ブラシ」というものを手にします。歯ブラシ、ヘアブラシはいうまでもなく、メイクには複数のブラシが必要だし、私は髪を洗うときもシャンプーブラシが必須ですし、洋服にブラシをかけることもよくあります。生活に欠かせないもので、その種類や頻度は男性の比ではないと思います。 今回は、そのブラシ、実はバイブの世界でもブラシ、いいお仕事してくれるんですよというお話です。

豪華な化粧箱もいいのですが、こうしたパッケージだとゴミが少なくていいですね。

一見、洗顔用の美容器具に見えなくもないこのバイブ、男性も女性も手にした瞬間から「あんなプレイしたい」「こんなプレイも!」と想像力がふくらむのではないでしょうか。

私は購入時にパッケージをよ～く観察します。 外装に一切説明がないものもありますが、だいたいの場合は購入者の気を惹くため、大事な情報をそこに載せていますから。このバイブであれば素材についての情報以外にも「ウォータープルーフ」であることや、「振動は7パターン」あることなどがわかります。

な、なかなかエグい形をしたものもありますね……。この「ブラシヘッド」は同シリーズのなかでも初心者向けのようです。

このバイブは説明書というものが特に入っていませんが、すべて「見てわかる」作りになっています。 私が“バイブ慣れ”しているからどこをどうすればいいかわかってしまうのかしら……。とも考えたのですが、そんなことはありません。

使い方について想像がふくらむ、と先述しましたが、人によってはこれをローターとして購入するかもしれません。バイブの先端にブラシがついているって、あまりお目にかからないですもんね。 ロータだとちょいちょい見かけます。こんなの、とかね。

ブルブルふるえるブラシで攻めたいのって、基本は乳首やクリトリスだと思うんですよ。 男性の中には、「俺のほうが攻められたい!」という方もいるでしょうか。その場合は同じく乳首や、加えて亀頭とかタマの表面とか。アナル周辺もい～い感じでしょう。 もちろん、そんなエロいところばかりでなく、全身くまなくくすぐるプレイも愉しそう!

でも、これを女性に挿入するとどうなるの?
私、実はちょっと躊躇したんですよ。 亀頭に当たるところにツブツブした突起物がびっしり施されているタイプのバイブはこれまでにも少ないながら試したことがあるのですが……。正直なところ、相性がよくなかったんです。なかには、痛くて途中でギブアップしてしまったものもあります。

う～ん、バイブレーターと名前がついてはいるけれど、私もこれをローターとして使いたいかな……。 一瞬、気弱になってしまいましたが、最終的に挿れるかどうかはセルフ前戯で愉しんでから決めればいいよね! そう思い直しました。

でもまあ、「挿れなくていい」って失礼ですよね。なぜなら、これはあくまで挿入目的で作られていると思うからです。

つまり挿れたとき、気持ちいいところに確実に当たるように設計されているわけですね。

さっそくこれでセルフ前戯します。 挿入が愉しみなバイブだと前戯を軽く済ませることも多いのですが、今回はじっくり試さないとこのブラシの実力がわからないはず。

早く気持ちよくなりたいからといって、いきなり繊細なところに当てても痛いだけ。指先でその度合をたしかめておけば、「乳首にはこのくらいの強さで押し当てればいいかな」と予測しやすいのです。 その結果、私は最弱モードから始めることにしました。たいていの人がそれでいいと思います。いきなり強モードにしてしまうと、繊細な振動のよさがわかりません。

これまた説明書ナシでも初心者にやさしい設計です。 乳首を攻める前にまずは乳房にぐるぐると這わせる。 クリトリスに当てる前に脚の付け根の部分をじっくり攻める……。 これが私のオススメ・セルフ前戯です!

なぜなら、いきなり敏感なところを攻めるとこそばゆいんですよ。ゾワゾワゾワゾワゾワゾワ……って。ブラシだから当然、ゾワゾワは付き物です。 でも、「快感につながるゾワゾワ」と「そうでないゾワゾワ」ってありますよね。前者にならないためにも、まずはちょっと離れたところでブラシの振動に慣れておいたほうがいいのです。 あと、焦らされているようで期待感が上がるから、感度がUPしちゃうという効果も期待できそう。

ゾワゾワが皮膚の表面から乳首、クリトリスの奥にある敏感すぎな神経に届き、根こそぎ揺さぶられる感覚は、全女子、いえ全男子も、絶対に好きなはず! くすぐったいのか、気持ちいいのか。感じたかと思えば、また一瞬くすぐったさに揺り戻されるけど、徐々に性感のほうが勝っていきます。どこが気持ちいいのか、もっと気持ちいいところはないのか……と探求していくのが、ブラシ系グッズを使ったセルフ前戯の醍醐味でしょう。

振動パターンは7種類あります。挿入したときは特にリズムもなく単調な振動が好きな私ですが、このブラシを使った前戯では、いろんなリズムを試したいかも! というか、クリトリスなんて単調なリズムだとすぐにイッてしまいそうになるので、リズムでうまく気を逸したほうが長く愉しめるのです。……と、前戯に夢中になっているうちに「挿れてもいいかな」と思い始めた私。愛液もたっぷり出ているし、指で膣口に触れてみるとぱっくり開いてウェルカム状態になっています。

思い切って挿入してみると、ブラシ部分の通り道がカーッと熱くなります。 焼きゴテ……というと喩えが悪いですね。でも何かアツいものが触れているかのように感じるのです。

挿入時はそれがちょっと痛くもありましたが、「ここ!」と決めた場所でそのアツさを感じていると、これがとても気持ちいい。そのアツさに集中しているうちに、快感が熱に乗ってじわ～～～っと同心円状に広がっていくイメージです。 挿入の摩擦でイク派の私には、このバイブでオーガズムに達することはできませんでしたが、この新感覚、ぜひ多くの女性試していただきたいと思います。挿れないと、もったいないよ!