バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「シークレットガーデン ペタル」
数年前、バイブ誕生秘話を描いた『ヒステリア』という映画が話題になりました。19世紀英国、女性の不定愁訴はなんでもかんでもヒステリーとみなされ、その治療のために医師が“手マン”していたけど腱鞘炎に……じゃあ機械任せにしよう! と開発されたのが世界初のバイブレーター……って、コレ実話なんです。エロ映画ではなく女性の社会的解放(性の解放を含む)を描いた、たいへんさわやかな作品なのですが、私の目が釘づけになったのは、その世界初のバイブ。
まるでドライヤーのような形で、先端にちょこっとだけ挿入部がついている。いま見ると、とてもユニークです。その挿入部が振動することで女性に快感を与える、という基本原理は現代にも脈々と受け継がれています。マシンっぽさが残るその形状はなんだかカッコいいので、気になる方はぜひ公式HPでご確認ください。
私はあらためてその映画を見直し、「たしかにバイブって棒状じゃなくてもいいんだよね」と思ったのです。挿入するだけの長さは必要だけど、“棒状”という条件を外せば新しい快感に出会えるのでは……という考えをさらに補強してくれたのが、今回試すバイブです。
「シークレットガーデン ペタル」を試します
んんん? これってバイブなの!? ひと目見たその瞬間から、ぐいっと前のめりに鳴ってしまいました。それだけのインパクトがあるこのバイブは、ドイツの「シークレットガーデン」社によるものです。
ニョキっと生えた挿入部が、まるで天狗のお面?
いえいえ、「朝顔」と呼ばれるタイプの男性トイレから唐突にペニス状のものが生えた感じ?
どちらにしろ、なんだかエロティックな印象につながります。
この「シークレットガーデン」というブランドは、ほかのブランドとはまったく違う発想でバイブを開発しているようで、いつも度肝を抜かれます。
と思って調べたら、「petal」って英語で花びらという意味なんですね。 あ~、たしかに! そういわれると、お花のなかから雄しべや雌しべが顔を出しているように見えます! 天狗とかトイレとか、情緒のないことをいって失礼しました……。
挿入部は8.5cmだそうですが、根本はこの花弁のなかに埋もれているので、実際に挿れられるのはもう少し短いかな。 バイブ界全体を見渡しても、かなり短小(!)な部類です。
これで本当に気持ちよくなれるの?
ええ、私は心配していません。
日本人女性の膣は平均8~10cmの長さといわれています。
奥まで届くかな~、どうかな~、という気がかりは残りますが、Gスポットの位置はだいたいその中間に位置するといわれているため、そこはしっかり刺激してくれそうです。
クリバイブが、こんなところに付いちゃっています。 直径は2cm強。 サオ部分を挿入すると、花弁の縁部分がカポッと股間全体を覆い、そのうえクリトリスにこのクリバイブが押し付けられる感じなんでしょうか。 しかも、表面にはつぶつぶした突起が施されています。 これって、かなり強い刺激になりそうじゃない?
4時間の充電で2時間ほど連続使用できるそうで、しかも充電中は操作不可。フル充電になるまで、しばし待機です。 充電式のバイブはすぐ使えないのが難点だと思われがちですが、実際には購入時、充電がゼロではない場合がほとんどです。 でも、充電が少ないとパワーは不足するかも……。 ということで、私はバイブが届いたらすぐに充電しておきます。 「いま愉しみたい!」っていう好機を逃したくないですからね。 では、準備ができたところで……
「シークレットガーデン ペタル」を試しました
今回は、挿入した時点からお話をさせてください。 膣口にあてがい、ぐいっと挿入した瞬間「ふ、太い…」と身体がにわかに緊張しました。
実際の太さと、体感としての太さに差があるのは、よくあること。 ゆっくりと深呼吸し、さらにローションの力を借りながら奥に進めていきます。
うん、やっぱり最奥までは届かない。 花弁が股間にぴたっと密着すると、それ以上奥には挿入できないのです。 これは、カップルで使うときに、いきなり奥に突き刺される事故を防げていいですね。
そうでなくても女性には「奥が苦手」という人も少なからずいるものです。 私も、10代のころはそうでした。 奥を刺されると痛いと同時にオエッと軽い嘔吐感もあったんですよね。 徐々に慣らしていって、ちゃんと感じるようになりましたが。
そんな「まだ奥に目覚めていない女子」にもぴったりのこの長さ。 ですが、その範囲内でめいっぱい深く挿入してほしいのです。 なぜなら、そうするとクリバイブの密着度が高まるから!
まず、挿入して、クリバイブが敏感な部分にちゃんとフィットしているのを確認します。 その状態で、スイッチをON!
途端に、下半身から力が抜けるような快感に見舞われました。 クリにぎゅっと当たった部分からつま先にかけて、瞬時にして快感が駆け抜けるのです。 腰がくだける、とはこういうことをいうのでしょう。
クリのつぶつぶした凹凸、たしかに最初はほんのちょっとだけビリッと感じました。 でも、感じはじめるとまったく気にならなくなります。 気になる人は、ローションを多めに使えば当たりがだいぶマイルドになると思います。
が、挿入している状態だと、スイッチ部分がまったく見えない! つまり、点灯しているかどうかもわからない! スイッチの位置自体は、指先で触れるとわかるのですが、光らせるの意味ないよ~。と思わずツッコミを入れたくなったのはさておき、操作面で評価したいのが……この持ち手です!
ジョイスティックのごとく、ぎゅっと掴めばかなり力強く股間に押し当てられます。 そのままぐいぐい動かしながら角度を調整し、自分のベストアングルを探してください。
そうしているうちに、私は新たな快感を出会いました。 膣の上壁に当てるような角度でお愉しみ中のことです。 花びらの端っこの部分が、会陰をいい感じに刺激してくれるのが分かったのです!
会陰とは、女性器と肛門のあいだのこと。 男性だと「アリのと渡り」といって敏感ポイントして知られますが、女性だって刺激の仕方によっては感じちゃう! そのまましばらくじーっとしていると、クリ、膣内、会陰の3カ所における快感が、今度はさざ波のようにじわじわと下半身に広がっていくのを感じました。
ピストンしていないのに、奥にあたっていないのに、こんなに気持ちいいなんて! 物足りないということは、絶対にありません。 だって、クリでイケばその刺激はさざ波から、ビッグウェーブに変わって脳まで刺激されるような快感に変わるから。
クリイキできる女性なら、絶対満足できます! そう宣言できちゃうほど、優秀なバイブちゃんなのでした。 出会えてよかった~。
レビュー商品
※販売終了
レビュー項目 | 点数 |
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コスパ コストパフォーマンスです。 |
4.0 |
形状・素材 女性に優しい形状か、身体に安全な素材かを評価します。 |
5.0 |
動き 快感を上昇させる動きかを評価します。 |
4.0 |
使いやすさ お手入れのしやすさを含めた評価です。 |
4.0 |
静音性 振動の強さをMAXにした時の大きさです。 |
4.0 |