バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「The Kissing Swan Special Edition」
スワン、白鳥。ちょうど今の季節を日本で冬を過ごす優美な鳥の名がつけられたバイブは、カナダ生まれ。 ラインナップが豊富なことで知られ、中には大変ユニークな造形もあるので、これまでも度々驚かされてきましたが、一番衝撃を受けたのはなんといってもファーストコンタクトです。
エレガントなピンクのボディはシリコンの一体成型で、スイッチボタンが一見してどこかわからないほど造形美にこだわっていて、肌に吸い付くようなマットな触り心地で……と、スワン・シリーズの素敵なところはいくらでも出てくるのですが、何に度肝を抜かれたかというと、〈動き〉です。
そのバイブの名は「The Royal Swan(ロイヤル スワン) 」。最も心に残っているバイブのひとつですが、今冬、そのスペシャル・エディションが発売されたというのです。
「The Kissing Swan Special Edition スワン スペシャルエディション キッシング」を試します
※販売終了
あれ、スワンなのにピンクじゃない……? というのが第一印象。 でも、高貴な紫色というのが、いつものスワンよりワンランク上の雰囲気をかもし出していて、期待を裏切らないお姿です。
わりと大きめの部類に入りますが、見るとまず「長い!」と感じます。 最大直径4cmは決して細身とはいえませんが、それでも抵抗を感じない理由の第一が、この長さです。
もうひとつは、なだらかな曲線を描きながら先端に向かってすぼまっている形状。 特に私は、頭でっかちで先端が大きくふくらんだタイプのバイブは挿入しづらくてニガテ意識があるので、この細さに安心感を覚えます。
バイブを選ぶとき、大きいか大きくないかは、数値よりも、目で見た印象のほうがよほど強く残ります。 だからこの「キッシング」のように、実際はそれなりに大きいけど、女性を身構えさせないというバイブは、もはや「大きい」とはいわなくてもいいんじゃないかな。 それもこれも、スワンの上品さによって成せるワザでもありますね。
そんなスワン、私には密かな楽しみがあります。 それは充電器。このシリーズは、充電アダプターの差込口が本当に小さいのですが、そこにジャックを挿しこむときの、手に伝わってくるズズズズニュッという感触に、大変エロスを感じるのです。私のひそかな、フェチ心。
さて、「The Royal Swan(ロイヤル スワン) 」と、この「The Kissing Swan Special Edition(スワン スペシャルエディション キッシング)」の違いは、一目瞭然、クリバイブです。
「The Royal Swan(ロイヤル スワン) 」はごくごくシンプルなクリバイブでしたが、こちらはまるで、キスをせがむとき女性が唇をチュッと差し出しているかのような形状。
一方で、「「The Royal Swan(ロイヤル スワン) 」の、くねるような動きはそのまま踏襲されています。 THE 日本のバイブ的にぐるぐるウィンウィン回るんじゃないんです。 パールが入っていないので、その動きで内部がぐりぐりえぐられるような感じもありません。 実際、どんな動きかは……試してからのご報告!
「The Kissing Swan Special Edition スワン スペシャルエディション キッシング」を試しました
先ほど、挿入部が長いと書きました。 そういったバイブにありがちなのが、クリバイブがうまく届かないということ。
でも、この「The Kissing Swan Special Edition(スワン スペシャルエディション キッシング)」は、そんなデメリットもはねのけます! クリバイブもしっかり長いため、挿入早々からリーチしてくれます。 流線型なので挿入後に引っ掛かりを感じず、そのままスルスル奥に進んでいくというのも、その理由のひとつかもしれません。 それなりの太さがあるのに、このスムーズな挿入感はスゴイですよ~。
半分ほど挿入したら、ちょうどクリバイブの先端の唇部分が、チュッとキスするようにクリに触れます。 その途端、快感のグラフが急な角度でバーンッと跳ね上がります。 だって、ぜんぜん痛くないの!
充電式のスワンはなかなかパワフルです。 クリバイブに搭載されたモーターの働きで、その振動はかなり強め。 強い振動をいきなり押し付けられると、ビリビリして痛いだけだし、そのうち麻痺してクリトリスが馬鹿になりそうだし、ほんといただけないのですが、この「The Kissing Swan Special Edition(スワン スペシャルエディション キッシング)」は違います。
これによって、激しいけれどやわらかな振動になり、超絶口技のごとくクリトリスをなぶってくれるのです。ありがとう、スワン! 思わず感謝してしまう快感です。
でも、「The Kissing Swan Special Edition(スワン スペシャルエディション キッシング)」の本領発揮はここから。
サオ部分の回転運動なくして、このバイブは語れません。
スワンの回転……。それは乱暴なスイングで膣内をかき回す回転運動とはほど遠い、やさしい回転です。そして、とても官能的な回転。
ボディが波打つように、もしくは全身をくねらすように動くのですが、その振り幅が激しくないのです。 初めて見た人は、「え、こんな動きで気持ちよくなるの?」とすら思うかもしれませんね。 いってしまえば、それぐらい地味な動きです。
でも、女性なら知っていますよね、激しければいいってんもんじゃないことを。 ただ激しいだけの指入れは、勘弁願いたいもの。 やさしく、でも的確に快感ポイントに触れてくれるほうが、よほど気持ちいいのです。
キッシングの動きは、まさにそれ。 ゆったりとしていながら、的確に膣内をこねてくれるっていやらしいじゃないですか。 育ちがよく、普段はいやらしさのかけらも見せない紳士が、でもいざお手合わせしてみると、女のツボを誰よりも心得ていた……そんな妄想までしてしまいます。
太さがあるので、膣を内側から押し広げ、そのうえでこねられる。 これがあるから、ささやかな動きでも気持ちいい。
何も最初から奥まで挿し込む必要はありません。
半分ぐらい挿入して回転させるとGスポットがこねられるし、奥まで挿入するとポルチオがこねられる。
どっちがイイというのではなく、それぞれのよさを味わってほしいです。
オーガズムがあってもなくても、安らぎがあればそれでいい。
紳士の手ほどきを受け、そんなオトナな満充足感を得られる一本です。
……ただ、かつて「The Royal Swan(ロイヤル スワン) 」使ったときの印象より、音がやや気になりました。 といっても、静かなバイブですよ!
これは、ロイヤルよりキッシングが音が大きくなったというよりも、他にも静音性にすぐれたバイブが多数出てきて、バイブ音を気にしないことに私が慣れてきたためかもしれません。 思わぬところでバイブ界全体の静音性が底上げされていることを実感したのでした。
レビュー商品
※販売終了
レビュー項目 | 点数 |
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コスパ コストパフォーマンスです。 |
4.0 |
形状・素材 女性に優しい形状か、身体に安全な素材かを評価します。 |
5.0 |
動き 快感を上昇させる動きかを評価します。 |
5.0 |
使いやすさ お手入れのしやすさを含めた評価です。 |
4.0 |
静音性 振動の強さをMAXにした時の大きさです。 |
3.0 |