バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ「LELO Enigma」

私とパートナーとは映画やドラマをはじめとするカルチャー面の好みが、まるで合いません。彼のNetflixをのぞき見ると、私が手を出さないような作品がズラッと並んでいます(笑)。
ただ最近は家時間が増えたこともあり、「これは一緒に観よう」という機会も増えています。私が最初乗り気ではなかったけど、彼から強く進められ、最終的にハマりまくったのが「ジレンマ」シリーズ。南の島に、性的にアクティブすぎる男女が集まり、あちらこちらでおっぱじまるのかと思いきや、セックス禁止のルールが! したい!! でも、できない! なぜならキスするたび、セックスするたびに賞金が減額されるから!!!! という葛藤のなかで生まれる人間模様を追ったリアリティ番組です。特に、最近リリースされたブラジル篇が最高。
よかったら、見てみてください。視聴しながらあーだこーだ言い合うことで、お互いの男性観、女性観、セックス観も見えてきます。

スウェーデンブランドの「LELO」は、その美しさと高機能で知られていますが、私はチャレンジ精神に富んだブランドでもあるなと思っています。予想もしない商品を出してくるからね!
何年かに一度、「これ、どうやって使うの…?」というアイテムを世に放ちます。

エニグマというのは、「謎、謎めいた言葉、不可解な出来事」という意味だそう。
……そのまんまじゃん!

なんとなく有機的というか、生物っぽい。
曲線が優美で、ちょっとアンバランスな感じもあるけど、それがかえって艶かしい。
これまでに見たことがないタイプのラブグッズ……なのですが。

えーっと、こうやって分けて見るとなんだか見覚えが……。

なるほど、「LELO SONA2 レロ ソナ2」から"触手"的なものがうにょ～んと伸びて挿入部になっている……というイメージでしょうか。
そう考えるといろいろ合点がいきました。
LELOは、発売した商品が「パーフェクト」であるという自信を感じます。人気モデルが出ると「2」として後継機が出るのは、ラブグッズ界の常です。上記で紹介した「SONA2」は、「SONA」の後継モデル。
「SONA」はLELO初の吸引グッズでしたが、「1」と「2」とでフォルムがほとんど変わらないんですよね。
ふたつ並べて置いてあったとして、どっちが「1」でどっちが「2」か区別がつく人はほとんどいないでしょう。
もちろん機能面で進化しているところはあるのですが、フォルムは変わらない。
それは「1」の段階で「パーフェクト」ゆえに変えるところがないからだ、と私は考えています。

で、吸引系の「SONA2」に、挿入部を合体させて、愉しみが何倍にもなるハイブリッドタイプ「Enigma エニグマ」が完成!

吸引系グッズは2016年ごろに発売されて、すぐブームを巻き起こしました。
その後、次々と派生グッズが出てきて、ハイブリッドタイプもそのひとつ。
中も外も気持ちよくなりたいじゃん! という欲張り感、私は大好きです。
ハイブリッドタイプにもいくつかジャンルがありますが、

という点で、「LoraDicarlo OSE2」と同系統だといえます。

ほかには、従来型のバイブの、クリバイブ部分が吸引系になっている系統などがあります。選択肢が増えているのは、よきことです。そのなかから、自分に合うものを選べますからね。

「SONA2」は、吸引系のなかでもトップクラスの高級モデルで、それに見合うだけの上質感があります。
静かで細やか、かつ重みのある空気振動でクリトリスをやさしく、でも根本から確実に引っ張り上げてくれるのです。

これ単体で物足りなく感じることは絶対ない、と断言できます。
でも、吸引系によるクリイキで満足する人もいれば、その後「挿れて中でも気持ちよくなりたい」という人もいます。
あらかじめバイブを別途用意しておけば、クリイキの後すぐ次のプレイに以降できます。
が、それもちょっとめんどくさい……どうせならグッズは1台で済ませたい。
まして「中も外も同時に気持ちよくなりたい」という願望は、ハイブリッドタイプでないと実現できません。

……というのに応えてくれるのが「エニグマ」なのです。その実力、堪能させていただきます!

写真右のグッズは、LELOのもうひとつの吸引系グッズ「LELO SILA レロ シーラ」です。
「SILA」の吸引口は、現在発売されている吸引系グッズのなかでも最大級の大きさ。もしかすると、いちばん大きいかも。それと比べるとエニグマの吸引口は小さくはありますが、直径1cm強の円形、十分でしょう。

LELOは全モデル共通のコントローラーで、しかもひと目見て使い方がすぐわかる。このへんも「パーフェクト」であるがゆえですね。

いきなり「外も中も」となるとちょっと無理なので、まずはセルフ前戯として吸引系のみ使ってみます。
といっても、挿入部の振動だけオフにすることはできないのですが。
クリをしっかり吸引口に納めて、でも挿入部は挿れないまま……となると、自然におしりのほうに添わせることになります。
その状態で電源をONにすると、クリ吸引刺激+アナル振動刺激のW攻めに!
これはまったく予想していなかった～。
身構えていない状態で強い刺激を受けると、あっという間に脳が持っていかれそうになります。
……が、イクのはまだまだ早い!ちゃんと挿入してからでないと。

挿入部の直径は、3.7cmぐらい。これだけ見るとやや太めに感じられるかもしれませんが、よく観察すると両サイドがカットされたような、扁平なフォルムなのがわかります。
挿れてみると、これがとってもいい具合!

挿入した途端に、気持ちいいんですよね。
吸引のセルフ前戯で十分に潤い充血しているからというのもありますが、この形のおかげでストレスなくするっと奥まで入り、腟全体をふるわせてくれる。そのことによって、スムーズに快感が引き出されているのではないかと思います。

吸引部と挿入部をつなぐパーツは、可動域が広くてとてもしなやか。これによって吸引部をしっかり固定しつつ、挿入の深さや角度を自在に挿入できるんですよね。

振動リズムは8パターン用意されていますが、吸引部と挿入部を別々のリズムで振動させるパターンもあります。
私個人としては、動きが一緒のほうがリズムに集中できて、結果イキやすいかな～。
裏を返せばすぐにイキたくないときは、別々のリズムにして、その複雑さに身を委ねる……焦らせプレイです。イキたいときは、シンプルなほうが個人的にはいいですね。
しかもオーガズムへの誘い方が、上品かつ穏やかなんです。LELOの面目躍如といったところです。

複雑なフォルムだけに、入れたときの形が凸凹でいびつになるのは、まぁ仕方ないか……。