くーりーの性癖トークをしましょう「U.F.O. MOBILE ユーフォー モバイル」レビュー

TENGAといえば「オナホール」、エネマグラといえば「前立腺マッサージ器具」、Tara（タラ）といえば「吸うやつ（クリトリス吸引器具）」……。皆さんにも、ブランドや商品名から使用用途がパッと思い浮かぶアダルトグッズというものがきっとあると思います。知らない人にとっては先ほどの太文字を読んでもそれが何を意味するのか分からないけれど、知っている人にとってはとてもエッチな響きに聞こえるという１８禁の想起現象。今回は、そこに加えていただきたいアイテムについてのマゾな話をお伝えしますッ！

U.F.O. MOBILE（ユーフォーモバイル）といえば「乳首開発器具」「チクニー器具」「ちくび責めるやつ」。はいッ、この辺でどうでしょう。いや絞り切れてないんかい！という感じですが、まあどれかには当てはまるだろうと思うんですよ。

いつもアダルトグッズを全身でお試しさせてくれるＭ男氏によると、「U.F.O.シリーズといえば何々、と言ったほうがいいかもしれません。U.F.O.MOBILEが最新版でそれ以前にU.F.O.SA（スタンドアローン）とU.F.O.TW（恐らくトリプルダブリューと読む）という商品がありますから」という感想でした。乳首でオナニーをするチクニー愛好家でもあるＭ男氏はシリーズ作品をとっくにチェック済みだったらしいです。すごいなあ……。

ちなみに、乳首攻め専用アダルトグッズで私が個人的に持っていたのはLiebe Seele（リーベゼーレ）のニップルクリップという乳首用アクセサリー（上図）で、左右の乳首をむんずと挟んでおけるもの。ネジでつまみ部分の強弱を調節できるのが初心者マゾにも良心的なんですよね。チェーンを垂らせば多少の重りになり見栄えも美しくなりますが、首輪につないでより拘束感を増すこともできます。ただ、こちらは「痛み」「躾（しつけ）」「拘束感」「圧迫感」「所有感」などの要素を装備側が受け取るものであって、それが快楽につながるかどうかは当人の性癖次第だと思います。

一方、『U.F.O. MOBILE』は吸引・回転・感触の３点によって「乳首きンもち良ｨｨｨｨｲｲｲｲｲｲッ！！！」を追求するチクニー器具なので、受け側の嗜好がけっこう変わるはず。これを操作することによって、Ｍ男氏には「アナルを責められながら人工の舌でずっと乳首をべちゃべちゃ舐めまわされる感覚」を味わっていただこうと思い、まずは商品を一緒に確認してもらいました。相手のほうが先にこのアダルトグッズを知っていたので、むしろ解説される形になりましたが……。

箱を開けると、ダチョウの卵みたいな白い楕円形のモノが入っています。これが「本体」で、右乳首と左乳首の２つの殻にわかれます。床に配置するときに便利な「固定スタンド」のほか、左右の殻をまとめておくための「接続アタッチメント」、「専用充電ケーブル」、乳首を責めるための「専用アクセサリ」が３種類２個セットが入っています。シンプルなのに、絵面が強い。

「乳首というか胸部に当てるんだよな……」と思いながらこのフォルムを眺めていると、昔の有名ロボットアニメに登場する女体型ロボのおっぱいミサイルを思い出しました。あえて実名は避けますが、ピンときた人もいるでしょう。ただ、あの女体ロボの胸部から発射するのは『U.F.O. MOBILE』のようなお椀型でなくツクシ型の武器（ミサイル）なので、これを乳にハメてもコスプレにはならなさそうです。

左右の白い殻（本体）を充電している様子。こうやって一部が水色にぴかっと光るのは、なんだかかわいらしいですよね。パッと見、近未来型の弁当箱か何かみたいなので（そうか？）、使用用途が分からないまま部屋にあるのを見るぶんには違和感ないというか。よもやこれで「人体の性感帯をいたぶろう！」と企んでいるとは思われなさそうで良い……。

泣く子も黙る「専用アクセサリ」３種を真上から見た図です。ビジュアルが良い。これらを「人工ぷにぷに乳首」と呼ぶことにします。……どうですか。卵（＝左右の殻）だけでは質素な形だったのが、こいつの登場でやけにラグジュアリーで美意識の高いアイテムに見えてきちゃいませんか……！

M男氏の反応は、「好きな責め具を装備してから胸部を吸引するわけですけど、肌に張り付いた状態をキープさせるのが難しくて。これをきっかけにブラジャーデビューかなって思いますよね！」と、私よりもずっと先々の展望を描いていました。なるほど安定させる衣類があっても良いのか。盲点でした。

「ご利用ガイド」に名称が書かれているのですが、右のぶつぶつ系が「ブラシ」、左上の２本のツノが「ユビ」、左下の舌みたいなのがそのまんま「ベロ」。どれもが何かに模してあるけれど、弾力性や触り心地などは本当にぷるっぷるで人外（！）のモノなので、「ヒトではつくれない感触を与えしチクニー器具」と覚えておくとよいかもしれません。

「人工ぷにぷに乳首」を横から見た図です。土台が強力な磁石になっていて剥がれにくいので、うっかり冷蔵庫とかに貼っておきたくなりますね（そうか？）。私と一緒に実験台となってくれるM男氏とは、ひとつずつ手にとってビジュアルから期待できる効果や感触を想像してみました。

ご利用ガイドの「重大な警告」欄によると、「必ずローションを軽く塗布してください」とのこと。専用アクセサリの「人工ぷにぷに乳首」はやわらかい素材で出来ているけれど、U.F.O.というくらいだからグルグル高速回転するのでしょうね。あらかじめ潤滑剤を塗っておかないと、摩擦で皮膚にダメージが出ちゃうんですよ、きっと……。というわけで、自宅に常備しているアナル目的以外のローションをひっぱり出してみました。どれも膣まわりや膣内への使用ができるものだが乳首OKかは謎。ひとまず粘り気やとろみ具合をチェックすることにしました。

「イロハ モイストジェル」「ナチュラルメディルーブ」は、とろみ具合に大差がないので、より乳首のかぶれが起こりにくそうで無香料の「ナチュラルメディルーブ」をチョイスしました。『U.F.O.MOBILE』は防水加工をしてあり丸洗いOKなので、ローションを多めにつけたとしても衛生面に問題はなさそうです。

殻（本体）に、それぞれ別の「専用アクセサリ」を装着した図です。ブラシ（左）とユビ（右）。強力な磁石でくっつくので簡単には外れません。回転作動中にこの部位だけが勢いでポロッと外れてしまうことも、ほぼないと思います。それよりも心配なのは、「それぞれの殻が男女問わず胸部にしっかり吸着していられるのか？」ということです。

電源がオンになる「モードボタン」（右の丸いボタン）を押して青いランプが光っているのを確認したら、「吸引ボタン」（左の風車マークのボタン）を押しておっぱい全体へのバキュームを始めます。

女性でバストサイズＡカップの私の場合、「胸部にあてがってボタンを押せば心地よい吸引を感じられる」「吸いつかれている感触は強くないがしっかり吸着する」「接触しなければ外れにくい」「乳にぶら下げても痛くない」「外そうと思えばすぐ外せる」「装着していることへのストレスは少ない」という感想でした。

一方、男性で中肉中背のM男氏の場合、「胸部に殻をあてがう時に遠慮すると吸引がうまくできない気がするのでガッツリ装着させる気持ちで当てて欲しい」「乳房のようなふくらみはないが案外しっかり吸着される。ただし、激しく動いたときに殻が何かに当たると外れの原因になりやすいのではと心配になる（外れはしなかったです）」「ブラジャーデビューしたくなる」「アナルと同時責めはアリだと思う」という感想でした。実際のプレイではこんなに冷静でなくハァハァアフアフ悶えていたので、好感触だったと思います。

回転パターンは全５種類。「右回りに低速」「右回りに高速」「右回りと左回りの交互で低速」「右回りと左回りに高速２回転」「ランダム」があります。個人的に好きだったのは「右回りに高速」、これが感触としては分かりやすいですね……！

あくまで個人的な感触ですが、人工ぷにぷに乳首は「ブラシ」「ユビ」「ベロ」の順に強度が増すのかなあ、と……。ふさふさしている「ブラシ」は感触が強そうに見えるのですが１つ１つがやわやわなので、かえって低刺激になるというか（個人差あり）。

本体（殻）の中で激しく回転しているわりに静音性は高く、高速モードでしばらく使っていても気になりません。とろみがあり乾きにくいローションを使えばある程度はそのヌルヌル感を維持してくれるので、回転スイッチオンから数分経ったからといってローションを塗り直さなくてはならないという感じでもありませんでした。なので、喘ぎ声のほうが大きくなります。

充電２時間で稼働２時間が可能なのですが、アナルプレイ初心者としては、乳首責めをいったん『U.F.O.MOBILE』に丸投げしてアナルの触診や開発に集中できるという利点があります。ただ、私のほうも「殻がぽろっともげたら雰囲気が台無しになるかもしれない」という不安があったので、正常位（仰向けで両足を開いた状態）で両腕が本体（殻）に当たったりしないよう両脇で拘束、胸部にお椀がふたつ乗っかっているようなスタイルで様子を見ました。

うん、なんか良かった。難しかったのは、装着するときいかにエッチな雰囲気を出すか、でしたね……。プレイ前の試着で「しっかり吸着するね～！落ちないね～！外れたらお仕置きしようね～！」と丁寧に伝えていたのもよかったのかもしれません。不満があるとしたら、けっこうなデカさと硬度なので持ち運びが少々面倒かなというところ。こういうのが好きな人はいるはずなので、いろんな人の反応を見てみたいですね……！