チクニールのアナルファクトリー 世界初のドライオーガズム専門書!大ベストセラーの「エネマグラ教典」に迫る【前編】

こんにちは、チクニールです。ドライオーガズムへの険しい道、地図も持たずに旅立ち、道に迷ってはいませんか?
今回は、数々の漢たちをドライオーガズムの世界へ導いてきた「エネマグラ教典」についてご紹介しマス!

2004年に太田出版より発行されたエネマグラを使ったドライオーガズムに関する書籍。著者はアジア関係やコンピュータ関連について執筆されている作家のクーロン黒沢氏(以下、黒沢氏)。数多く著作物を出されている中、この「エネマグラ教典」だけ異色を放っている作品のようで、おそらく世界初のドライオーガズム専門書だと言えるでしょう。

今でこそドライオーガズムが認知され、イラスト入りのHow to本なども出ていますが、発行した2004年当時は、ネットの個人HPや掲示板などで都市伝説かのように語られていました。そんな中で"文献"として人類歴史の表舞台に登場した「エネマグラ教典」。黒沢氏の偉大さを感じます。

それでは、目次に沿って一部内容をご紹介していきましょう。
ドライに興味を持ち始めた初心者はもちろん、ドライで変態メスイキを極めている紳士にも楽しめる内容となっております。

まず黒沢氏は、女性に比べ男性のあまりにつまらないオーガズム、つまり射精について疑問を抱いたのです。
男性のオーガズムがシンプルなのは、かつて遠い祖先がいつ敵に狙われるやもしれない世界で、素早く中出しをして戦闘態勢に戻れるようになっているためであり、文明を発展させたことで安全を手に入れた現代の男たちは、女性のように長く自由度の高い「マルチプルオーガズム」を得られることが可能になったと説いています。男女のオーガズムの差を比べたグラフもあり、いかに男性のオーガズムが退屈かがわかります。

男性は90年代初頭の日本経済のようにグラフが下がっています。

また黒沢氏の仲間が実践しているというチンコを触らないオナニーとして「夢精」も紹介されており、夢精をするために半月の間、チンコに触れずひたすら夢精を待つという、おそらく健康な男子であれば過ちを犯しかねない無謀な行為を行っているというのです。 ドライオーガズムもチンコに触れないオーガズムですが、夢精オナニーのひたすら待つという尊い行為に心が打たれます。

乳首が前立腺へ通ずる重要な性感帯であることもしっかり書かれております。
なぜ乳首なのか、むしろ乳首以外にあるのか、乳首をいじれば気持ちよくなるという人類の本脳のように思えます。

女性ホルモン入りのクリームを薬局で購入し、塗ってから特殊な器具(ハチなどに刺された際、毒を吸引する用のポンプ)などを用いて吸引することで、肥料を与えられた植物のようにズンズン乳首が育ってゆく そして、"ドライ修道士の中には、乳首だけで満足する者がいる―――。"

こ、これは……チクニールのことですね!
あまりに乳首と前立腺を開発してしまったがために乳首だけでオーガズムに達せるようになり、それだけで満足してしまうのです。

エネマグラ、別名「充満前立腺液絞出器」というらしい。なんかカッコイイ……。免許の学科試験に出てきそうな単語です。
黒沢氏とエネマグラの出会いは、新大久保駅前の喫茶店で新しいもの好きの友人から聞いたことから始まる。
その当時の黒沢氏は、お尻に入れるなんて変態だ! ぐらいのテンションで、いかにエネマグラによって人生が変わってしまったかが伺える。

アダルトグッズの通販サイトでエネマグラを調べた黒沢氏は、その生々しい体験談に衝撃を受けるのであった……。
いかにも売りつけるために快感を表す単語が並べられている他のアダルトグッズに対し、エネマグラは悟りきったような体験談ばかりで、それがより一層引きつけるものがあったに違いありません。

そして黒沢氏の自宅にエネマグラが届く。
もちろん送り状の品名は"パソコン部品"。
Intel顔負けのパソコン部品だ。

形状について詳しく知るため、エネマグラをスキャナーにかけ、各部について分析がされている。
黒沢氏が手にしたのは、「エネマグラEX」で、他にも「EX2」や「ドルフィン」も紹介されている。しかし、ほとんどが現在手に入らないエネマグラの初期型ばかりです。手には入らないですが、エネマグラの歴史・記録としては大変勉強になります。

またドライオーガズムをする上で、場所やローションなどのアイテム、浣腸による直腸洗浄、心構え等、セッティングの重要性についても強く訴えかけています。いかに信頼している家族といえど、見られたくないことがありますよね。それこそがドライオーガズム中の自分の姿なのです。

ドライオーガズムの現場に踏み込まれてしまった場合の「興奮度と警戒度の関係」について、デフコンレベル(※)で記載されているのが大変わかりやすい。
どんなタイミングで部屋に家族が踏み込むかわかりません! 備えよ常に! ということでしょうか。

ママに見つからないよう常に警戒が必要だと黒沢氏は呼びかけています。

安心オナニーとセキュリティについて考えさせられたところで、ドライオーガズムをする場所としては、ホテルやワゴン車の中、屋根裏などが推奨されています。もちろん一人暮らしであれば落ち着く自分の部屋が一番です。不安や心配事を前にドライオーガズムはやってきません。地位・名誉・道徳は粉砕せよ! という心構えで臨むのが大切のようです。

黒沢氏も病院での精密検査で肛門に内視鏡を入れたことがあるぐらいということで、エネマグラの挿入には一段と気合が入ります。そこで黒沢氏が一句詠んでいます。

ローションは、肛門よりも、直腸に

「は、は、はいってますエネマグラ」ではこの一言に全てが表されています。 「ハァァァァァ」

これはドライオーガズムのタコメーターが上がっていくときの心の叫びと言いましょうか。まさに「ハァァァァァ」なのです。なんか力が抜けてドライの波がやってくる瞬間の感覚です。ハァァァァァ!
力の入れ具合の説明も詳しく書いてあるので、どうもドライがこないな……という方は是非実践して頂きたい。

以前チクニールの記事でもご紹介したドライオーガズムについてのレベル表も記載されています。
例えばレベル2の場合、エネマグラを使っているが、全く何も感じない。ところがどんどん上がっていくと……

ドライオーガズムの世界はとにかく奥が深い。

このようにレベル付けすることで、仲間同士のコミュニケーションも捗り、「いまレベルいくつよ?」的な会話ができるという。レベルが高くなるにつれ、自己啓発セミナーや怪しげな宗教に参加しているのだと勘違いされる可能性もあるというので注意が必要になります。我々は至って快楽に忠実なだけなのです。

「エネマグラちょっと良い話」では、Q&A形式で読者が抱えているであろう疑問や悩みなどに黒沢氏が答えています。恐らくエネマグラを使ったことのある大部分の方が、一度は疑問に思ったことが書いてあるので、大変参考になります。
快感を求めた男が必然的に流れ行く先こそがドライオーガズムなのです! 黒沢氏の飽くなき探究はまだまだ続きます。

さて、次回は「エネマグラ教典」【後編】。
「前立腺を叩き起こせ!前立腺の初期化に挑戦」
「ドライオーガズム探究の旅」
「電気風呂で未知の刺激を」
「最期の手段・電気手淫」
などをご紹介したいと思いマス!

ジャズでも聴きながらゆっくり読書……できないです。